お茶 ✕ ハッカソン=茶ッカソン!!
スポンサーである伊藤園(株)の協力のもとに、日本茶を嗜みながら様々な人とコミュニケーションを図り、議論を深めてイノベーションを生み出す場、それが茶ッカソンです。
※ハッカソンとは「ハック」と「マラソン」を組み合わせた造語で、これまでシリコンバレーや東京などで様々なバッググランドの人々が集まり、画期的なアイデアやイノベーションを生み出してきました。
今回シアトルで開催された茶ッカソンは主に日本人留学生を対象にし、「シアトルでの留学体験をより充実したものにするためにはどうすればいいか」をテーマに、留学生達に熱い議論とプレゼンテーションを行っていただきました。
そして学生達のプレゼンテーションを審査したのが、以下4名の審査員の方々です。
①スコット津村氏:日本国内外問わず有名なゲーム“スぺランカー”の生みの親
②鷹松弘章氏:アメリカで数百人ものエンジニアを採用・面接を行ってきた米マイクロソフト“面接採用のプロ”
③河原あず氏:ニフティ社員としてシリコンバレーで活躍中 (※シリコンバレーから中継で参加)
④Steve Sakanashi氏:Sekai Creatorのファウンダー・代表。10年以上にわたって日米のビジネスパーソンとして企業にコンサルティングを行ってきた (※東京から中継で参加)
12:30-12:50 <開場・ネットワーキング・茶ッカソン・テーマ説明>
参加者が続々と会場入り。皆さん少し緊張した面持ちです。
やや予定時間を過ぎて茶ッカソンがスタート。SIJPスタッフによる茶ッカソンの説明とスポンサーの紹介が行われました。
12:50-14:20 <アイデアソン>
チームごとに分かれ、ディスカッションやプレゼンの練習を行っています。どのチームも真剣そのものです。
14:30-15:45 <プレゼンテーション>
ディスカッションの時間があっという間に終わり会場に緊張感が漂う中、各チームのプレゼンテーションが始まりました。
15:45-16:15 <審査>
全9チームがプレゼンを終え、審査タイムに入りました。「独創性」、「実現可能性」、「拡大性」、「プレゼンテーション」、「IT活用の有無」を基準に厳正な審査が行われました。
審査をしている様子。どのチームのアイデアも良かったため、審査員の方々も慎重に議論を重ねていました。
学生達はしばし参加者同士でご歓談。みなさん「お〜いお茶」を片手にリラックスした表情です。
16:15-16:30 <審査発表>
いよいよ審査発表です。どのチームも完成度の高い内容であったため、審査員にとって順位を決めるのは大変な作業だったようです。
まず3位と発表されたチームは「Coupin Touch」でした。留学生活の中では数多くの人との出会いがあるにも関わらず、仲良くなるキッカケがないため関係が続かない人が多いという問題を解決するために「Coupin Touch」が発案したのが、ご飯を食べて交友を深める新サービス”Coupin Touch”です。CouponとKeep in touchを掛けあわせたこのサービスでは、アプリ上でグループを作り、レストランを選び、そして人を集めることで人数に合わせた割引をレストランで得る事ができます。審査員からは留学生が抱えている問題に対して一つの良案を提案できたこと、飲食店側のメリットとして集客効果などを提示できたことなどが評価され三位となりました。
Coupin Touchのスライドはこちら
続いて2位となったチームは「ささみ軍団」。「ささみ軍団」は「留学に関する情報を持っている人と繋がることができない」「実際に留学をした人の経験談を聞くことができない」という問題点から今回のアイデア作りをスタートさせました。ささみ軍団が提案したのは情報を共有できる掲示板及びWebサイトです。ターゲットを女性に絞り、実際に現地に留学をしたことのある人の声を元に地図上に女性が必要な情報(ヘアサロンの位置など)を詳細に表示し、多くの人と情報を共有できるというサービスです。審査員からは対象を女性に絞ったことでより需要の高いサービスを発案できたこと、また実現可能性の高さが評価されました。
ささみ軍団のスライドはこちら
そして栄えある優勝チームが「Next Innovation」でした。「Next Innovation」はシアトルでは多くの魅力的な行事があるので、留学生が安心してイベントから家に帰ることが出来るサービスを提供する”Frog”という携帯アプリを発表しました。「家にかえる」と「暮らしをかえる」の二つの意味を込められたこのアプリでは、行政機関が提供している犯罪発生マップやハザードマップなどの情報を分かりやすく表示及びプッシュ通知し、可能な限り安全に帰れる道順を提供します。審査員からは需要と実現可能性の高さ及び、扱いづらい既存のデータを利用しやすくするアイデアが評価され一位となりました。
Next Innovationのスライドはこちら
入賞チームにはGoogle、Amazon、Microsoftの中から一社の企業見学および、YouTubeのTシャツ、マイクロソフト・グッズと伊藤園から「おーいお茶」1ダースが贈られました。
最後に各審査員から総評が述べられました。「アメリカでの留学体験をより良いものにしたい」という学生の強い意志が完成度の高いプレゼンから感じられたらしく、どの審査員も大変感心されていました。
学生参加者が中心となって行われた第二回茶ッカソンも無事終了。多くの学生が真剣に取組み、すばらしいサービスを発案しました。短い時間でもチームになって考えれば面白いアイデアが生まれるものだと、改めて実感させてもらえたイベントでした。今回発表した内容を構想だけに留まらず、実際に実現しようとするチームも現れているようなので主催側としては嬉しい限りです。
茶ッカソン当日の様子は下記の動画をご覧ください。
今後もSIJPのYouTubeチャンネルではSIJPのイベント動画をアップロードしていく予定なので、よろしければ登録をお願いします。
以上、SIJP主催 第二回茶ッカソンのレポートでした!