【概要】
2016年12月3日、SIJP Student Division主催のもと、「シアトルで活躍している社会人とのパネルディスカッションを通し、学生自身が将来のキャリアを考え、理想のキャリアを形作る為の行動のきっかけを作ってもらう事」をテーマに、現在アメリカでご活躍なさっている3名の社会人の方をお招きし、キャリアイベントを開催しました。
【ゲストスピーカー】
戸島 壮太郎さん、堀 剛さん、為石 万里子さんにゲストスピーカーとしてお越しいただきました。3名の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。
【イベント】
当日は多くの方にお越しいただき、パネルディスカッション終了後も参加者からの質問が絶えないという大盛況の中、幕を閉じることが出来ました。90分に及ぶパネルディスカッションではゲストの経歴紹介から始まり、「どうしてアメリカへ?」「アメリカと日本の働き方の比較」「キャリアパスの決め方」を主なトピックとしてお伺いしました。3名それぞれ豊富な経験をお持ちなので、本当に中身の詰まったお話を伺うことが出来ました。
【どうしてアメリカへ?】
日本の企業を退職してアメリカへ飛び立たれた飛石さん。アメリカでのご苦労された経験も山程あったそうです…..。では、日本で働く方が楽そうなのに、なぜアメリカで働くことを選んだのかお聞きしました。
為石さん:チャンスが得られる。自分がやりたいことを日本でやろうとすると、チャンスが巡ってくる可能性はすごく低い。しかし、アメリカで頑張っているとどこかで見てくれる人がいる。アメリカは日本と違い、幹部が入れ替わると経営方針もガラッと変わるので、そこで引っ張ってくれる人がいることある(逆も然り)。なので、自分自身でやりたいことがしっかりしている人は、アメリカでのほうが出来る可能性が高いかもしれない。
【アメリカと日本の違いは?】
日本とアメリカの両国で社会人経験のある戸島さん。日本とアメリカでの企業文化、働き方の違いについてお話してくださいました。
戸島さん:日本では雇って「もらっている」、お金を「もらっている」という感覚が強いが、アメリカでは企業と社員は契約として対等であり、企業は社員に気に入ってもらえるよう給料や福利厚生のサービスをするし、社員も企業にそれに見合った奉仕しようとする。関係が契約に基づいているので、成功した分だけお金を貰えるし、失敗すれば職が無くなるというシビアな世界。逆に日本では失敗は7割減だが、成功しても7割減の評価をされることが多い。
さらにさらに、私たち学生が働くときに意識してほしいことを語ってくださいました!
戸島さん:国関係なくどこの会社に入っても、始めの3年間は上司の為に働くこと。上司との考え方のズレは必ずあるが、そこで自分の価値観を出しても絶対にうまくいかない。上司に始めは寄り添うことで、上司はあなたたちを信頼し、自由をくれるようになる。そうなって初めて自分自身の価値観を描いて仕事をするとよい。これは日本でもアメリカでも一緒だと思う。
【キャリアパスの決め方とは?】
「自分は逃げてきた人生」とディスカッション冒頭から仰っていた堀さん。キャリアパスの話では、自分が「好きだっ!やりたい!」と思うことに向かって突き進むことが大事とお話してくださいました。「やりたいこと」を見つけるのは難しいと思うのですが、どうやって見つけていけばいいのかお聞きしました。
堀さん:「やりたいこと」は常に変わる。変わっていい。しかしそこには自分の「コア」となるものがある。初めは「やりたいこと」はわからなくて当然。わからないから大学に行ったりする。そこから、何でもいいから何かを始めてみること。そして本当にやりたくないことはやらないこと。自分の「コア」な部分を壊されてしまうような我慢はするべきではない。人生において人を幸せにするにはまず自分が幸せにならなければならない。自分がどうやったら幸せになれるのかを考えるのが大事。
堀さんだけでなく、戸島さん飛石さんも自分の「本質となるもの」「軸」が大事であるとお話しくださいました。
【最後に】
全く違う経歴を歩まれている3名ですが、特にキャリアパスのお話では同じ方向の価値観を持っていたりと、とても興味深い内容をお聞きすることが出来ました。参加者の皆様も、自身の将来を考える貴重な機会になったのではないかと思います。改めまして、ゲストとしてお越し下さった堀さん、為石さん、戸島さん、本当にありがとうございました。
イベントの動画もSIJPのYutubeに掲載しています。レポートしきれなかった貴重なお話がたくさん詰まっているのでよろしければご覧ください!
SIJP Student Divisionでは、これからも学生のキャリア構築に貢献していくためのイベントを開催していきます。2月には今回のキャリアイベントの第2弾を開催予定です。是非是非お越しください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
執筆:幼方優佳