2月27日:採用側から見た転職・就職講座(ソフトウェア業界や米国での採用を中心としたもの)

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採用側から見た転職・就職講座(ソフトウェア業界や米国での採用を中心としたもの)

Date / Time: Feb 27, 6:30pm – 9:30pm
Place: Bellevue Children’s Academy (BCA2), 14640 NE 24th St, Bellevue, WA 98007
Title: Switching jobs from a manager’s view point
Speaker: Hiroaki Takamatsu, Principal lead of software engineering in Microsoft
Admission fee (light dinner is served): $10
就職活動シリーズ、前回の講演のノウハウを採用側からの視点でお伝えします。エンジニアとして就職したい学生の方、別の会社にも興味があるけど、アメリカで転職なんてしたことないし…という方に役立つ情報をコンパクトにまとめてお伝えします。採用側はどのように人を見るのか、採用の判断基準はどんなものがあるのか、など盛り込む予定です。
【講演者略歴】 鷹松 弘章
1994年よりロータス株式会社の製品開発分野を歴任後、マイクロソフト株式会社(現日本マイクロソフト)を経て、2001年米国Microsoft Corporation入社。Windows Media Center, Windows Media Player, Windows Vista, 7, 8, 8.1 のリリースを手掛け、現在は同社Operating System 部門のプリンシパルリードを務める。モットーは理解せずには前に進まない

留学生に向けた就活イベント『先輩たちに聞く就活の極意』開催

1月30日に、SIJP(Seattle IT Japanese Professionals)が主催する学生向けイベント『先輩たちに聞く就活の極意』が開催されました!

いまや留学生の就活意識は非常に高いです。そこで今回、留学を就活に生かしたいと考えている留学生たちが特に意識する「英語力」「ボストン・キャリア・フォーラム」「アメリカで働くということ」について、SIJP のネットワークを駆使し、先輩たちが経験談を共有する場を設けることになりました。

ボストン・キャリア・フォーラム』とは、ボストンで毎年11月に行われる世界最大の日英バイリンガル・ジョブ・フェアのこと。いわゆる日本の新卒向けの就職活動で行われる “合同説明会” に似ています。

大きな特徴は、採用までのプロセスがものすごく早いことです。全部で3日間あるのですが、その間に内定が出る人もいます。また、企業によっては、最終面接を日本で行うところもあります。

ボストン・キャリア・フォーラムで内定を取るためには、必ずしも完璧なバイリンガルである必要はなくて、留学に来て半年くらいの時点でボスキャリに参加している人でも、内定をもらっている人はたくさんいます。

イベントでは、そんなボストン・キャリア・フォーラムで2013年に内定をもらった人たちが登壇して、「面接でどんなことを聞かれたか」「ボスキャリまでに行った準備」「ボスキャリまでにやるべきだったこと」「ボスキャリまでにやっていて良かったこと」などを話しました。イベント会場には60人くらい集まっていたのですが、メモを取る勢いがものすごかったです。

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また、「英語力」については、「社会で求められる英語力」を始め、TOEIC や TOEFL などの英語の資格で高得点を目指すコツや、英語を勉強する上でのモチベーションについて語られました。

SIJP Student Event

最後に登壇したのは、アメリカの大企業で働くお二人の社会人。

一人は、11月の SIJP の講演でもお話をされた米マイクロソフト本社 Operating System Group (OSG) のプリンシパルマネジャー、鷹松弘章さん。

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1994年よりロータス株式会社(現 IBM)の製品開発分野を歴任後、マイクロソフト株式会社(現日本マイクロソフト)を経て、2001年米国 Microsoft Corporation 入社。Windows Media Center、Windows Media Player、Windows Vista、Windows 7、Windows 8、Windows8.1 のリリースを手掛け、現在は Operating System 部門のプリンシパルマネージャーを務める。

もう一人は、米アマゾン本社で Elastic Load Balancing というウェブサービスの開発・運用を担当されているソフトウェアエンジニア、橋本幸司さん。

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2000年、大阪大学工学部情報工学学科博士課程を修了。同年に日立製作所に入社、日立研究所に配属される。2008年に同社を退職し、アメリカのジョージ・メイソン大学(George Mason University)MS ソフトウェアエンジニアリング学科に入学。2010年、Amazon.com, Inc. に入社。現在はソフトウェアエンジニアとして、同社のウェブサービスの開発・運用を担当する。

講演は『エンジニアとしてのキャリア -日本とアメリカの違い-』という題で、橋本さんが「日本とアメリカにおけるエンジニア事情の違い」「日本アメリカにおけるキャリアパスの違い」などについて対比をしながら話を進め、鷹松さんがマネジャーという視点で補足していくという見事なバランスで進みました。理系学生はもちろん、文系学生にとってもためになる話ばかりで、学生にも大好評。留学生のメモを取る勢いもさらに増していました。

留学生の中には、将来何らかの形で海外で仕事をしてみたいと考えている人がたくさんいます。今はビザがとても厳しいので、大半の人は留学後日本に帰国するのですが、アメリカになんとか残り続けられる可能性を模索している人も多いです。でも、鷹松さんのように外資系企業の日本オフィスを経て本社に来られる方や、橋本さんのように日本の会社でキャリアを積んだ後、一年発起してアメリカで挑戦される方もたくさんいらっしゃいます。

そういった方々から直接話を聞くことによって、留学生にとっては、就活について考えるだけでなく、「留学後にどう生きていきたいのか」を改めて具体的にイメージする機会になったのではないかと思います。お二人とも親しみやすい雰囲気を持っておられるので、講演後も多くの学生に囲まれていらっしゃいました。

SIJP では、2月21日にも『米国での起業体験について』と題した講演会を行います。ゲストはなんと、人気メールマガジン『週刊 Life is beautiful』でもお馴染みの、中島聡(@snakajima)さん。

960年北海道生まれ。アスキー・ラボラトリーズの一員として「CANDY」をはじめとする数多くのプログラムの開発や移植に大学在学中から携わり、早稲田大学大学院理工学研究科修了後にNTT(研究部門)に就職。86年のマイクロソフト日本法人設立を機会に同社へ転職し、89年に米国本社へ移籍。Windows95、同98及び Internet Explorer 3.0、同4.0の開発に携わる。2000年に退社し、ソフトウエア会社のUIEvolution,Incを設立した。現在はメルマガ「週刊 Life is beautiful」(出版はまぐまぐ)を執筆中。

via Seattle IT Japanese Professionals 講演会 「米国での起業体験について」… Registration, Bellevue – Eventbrite

シアトルにいらっしゃる方は、ぜひぜひご参加を〜!

11月の講演会のレポートです

11月22日(金)に、シアトルのIT 関係に勤めている人のためのネットワーキングの会 Seattle IT Japanese Professionals は今回PSPINCと共催で次の通り講演会及び交流会を開催しました。
その講演会のレポートです。

「会社に行くのはもう一人の自分」世の中には会社に行く前にあえて服を一枚多く羽織り、会社の入り口でそれを脱ぐ人がいるという。この人は決して、異様に寒がりなわけではない。家から着てきたこの上着は、”本当の自分”というアイデンティティなのである。そのアイデンティティを脱ぎ捨て、会社に足を踏み入れることにより、”会社の自分”になれるのだ。この話を教えてくれたのは鷹松弘章さんという方である。鷹松氏は、1994年よりロータス株式会社の製品開発分野を歴任後、日本マイクロソフトを経て、2001年に米国Microsoft Corporationに入社、その後Exchange Server, Windows Media Center, Windows Media Player, Windows Vista, Windows 7を手掛け、現在Windows部門のプリンシパルマネージャーを務めるITのプロフェッショナルだ。11月22日に行われたSeattle IT Japanese Professionals (SIJP)のイベントでは、鷹松氏がアメリカで働く日本人が陥りやすい問題について、エンジニアとマネージャーの関係を例に講演を行ってくれた。ベルビュー市にあるPSPINCのオフィスで行われたこのイベントには、15年以上IT業界に身を置いたベテラン日本人エンジニアや日本から渡米したばかりの留学生など、40人ほどが鷹松氏の講演を聞きに集まった。常時質問自由なカジュアルな雰囲気で始まったこの会の冒頭に鷹松氏はこう問いかける、「日本を出て何年くらい経ちますか?」 5年、10年、20年、年数が増えるごとに手をあげる人数は減っていく。これは、いかにアメリカで日本人労働者が成功するのが難しいかを物語っている。

エンジニアという人種は、自分の技術にプライドを持っていて、悪いフィードバックを受けるとすぐにヘソを曲げてしまう傾向があるそうだ。これはエンジニアのみならず、ストレートな表現を嫌う日本人には多く当てはまるのではないだろうか。それ故にマネージャー達も何とか仕事をしてもらおうと衝突を避け、いつまで経ってもお互いの溝は埋まらない。鷹松氏はマネージャーの視点からこう語る、「悪いフィードバックは最高のプレゼント」。欧米人などの非日系人はその点、すごくハングリーで自らフィードバックを求めどんどん改善していく。そうすることにより、エンジニアとマネージャーが認識しているパフォーマンスのレベルの違いを擦り合わせながら、距離を縮めていくことが出来る。こういった歩み寄りの機会を設けるために、週に一回ないし月に一回でもOne to Oneでマネージャーと自分のパフォーマンスについて話し合うのが理想的なのだという。日本人がアメリカで働く上で、こういったアドバイスを受け入れる許容力が必要なのである。

また、読者の中にスキップレベル(上司の上司)と定期的に会談し、アドバイスを受けている方がいるだろうか。もしスキップレベルとも深く関わり、その視点を理解している人は、自分の直属の上司をも喜ばせることが出来る人間である。鷹松氏によれば、このように”会社”という山の標高の高いところにいる人間からみた景色を知ることにより、山の中腹にいる人間(自分の上司)がすべきこと、そして山の麓にいる自分がすべきことが見えてくるそうだ。もし自分が上司のすべきことを少しでも担えるようになれば、さらに上司が高いレベルの仕事ができ、スキップレベルがその上の仕事をこなせる。この正のスパイラルを生む仕組みを成し得るには、やはり日頃のコミュニケーションが欠かせない。

鷹松氏は、自分のマネージャーやスキップレベルの人間と良好な関係を築き、評価をあげるために大事なのが、こだわりへの執着をなくすことだと語る。特にエンジニアには自分を曲げたがらない人間が多いようだが、柔軟な姿勢で仕事と割り切り本当に会社がしたいことを実行出来る人は、会社から見たパフォーマンスレベルが総じて高い。 “新たな自分”を会社に確立することが重要なのだ。会社の中には、自分のこだわりもプライドも持ち込まず、会社としてすべき事を実行するのが”会社の自分”なのである。その点から、常に自分のパフォーマンスを調整し、会社のミッションに帳尻合わせていくためには、上で述べたOne to Oneのミーティングやスキップレベルとのコミュニケーションでフィードバックを受けることが大切なのである。そうすることによって、日本人がアメリカで仕事をしていく上で他国籍の労働者と同等、またはそれ以上の評価を受けることを可能になるのである。