3月5日開催ワークショップ “Take Action!!” レポート

2016年3月5日、SIJP Student Division主催の第二回キャリアイベント“Take Action!!”が開催されました。今回のイベントでは、シアトルにいる留学生を対象に、将来のキャリア目標を達成するために参加者自身が現在行っている活動をサポートするという目的のもと、幅広いバックグラウンドを持つ社会人の方と共に少人数のグループに分かれてもらい、それぞれの目的を達成するための方法をディスカッションして頂き、最後にプレゼンテーションにてアイデアを発表して頂きました。

当日は、石坂誠さん(Microsoft)、近江麻佐子さん(TrendMicro)、鷹松弘章さん(Microsoft)、橋本幸司さん(Oracle)、保坂隆太さん(Microsoft)をメンターとしてお招きし、橋本さんにはイベントの序盤にて、自身の築いてきたキャリアやその時折での考え、並びに今まで抱えてきた問題点や課題に対してどのように対処してきたのかについて講演をして頂きました。

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(写真:SIJPメンバーによるイベント前の打ち合わせの様子)

講演会の中で橋本さんはまず、自身が学生時代に持っていた将来のキャリアビジョンを語ってくださり、その後実際にアメリカで働き始めた際に気が付いた自身の想像と現実とのギャップなど、“学生時代”と“アメリカと日本”という2つの興味深いテーマをもとにお話をしてくださいました。

日本で8年間働いたのち、留学生としてアメリカに渡るという選択をされた橋本さん曰く、この決断は自身の人生において大きなキャリア変更であり、ご家族やお子さんの事でとても悩んだとのことです。しかしながら、それでもアメリカに留学をするという決断をした理由の一つとして、アメリカと日本の会社のシステムの違いがあったと語られていました。

日本の会社では基本的に、プログラミングをするために技術職として入社をしても、将来的に昇進するためには管理職としてマネジメントも行っていかなければならず、それに対しアメリカの会社では、技術職とマネジメントは別枠と捉えているケースが殆どで、技術者としての活躍ができれば、技術者として昇進していくことが可能なのだそうです。

プログラミングをすることは好きだけれどもマネジメントはしたくないと考えていた橋本さんは、アメリカで仕事をする方が自身に適していると感じたとお話しされました。橋本さんの語ってくださった経験談は、アメリカと日本のどちらで将来のキャリアを築こうか悩んでいる学生や、将来的にアメリカで働いてみたいと考えている学生にとって、とても参考になるお話だったかと思います。

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(写真:モデレーターの藤井りなさんと橋本幸司さん)

45分間に及ぶ橋本さんの講演後は、留学生4~5名に対しメンター1名に一つのグループとなってもらい、グループワークに取り組んで頂きました。各々の自己紹介後、参加者の皆さんには、まずは自身が持つキャリアビジョン、そのキャリアゴールに向かう中で留学を決めた理由、そして現在抱えている留学に関する問題や課題をグループ内でシェアしてもらいました。

その後のディスカッションの中で、皆がシェアをした問題点や課題が将来どのようなリスク及びチャレンジを引き起こすかなどを深掘りして考えて頂き、その中でグループとして取り上げる問題点を一つピックアップしてもらいました。

ピックして頂いた問題点や課題は各グループによって様々で、あるグループでは“レールにとらわれないキャリアパス”といった問題提起を行い、インターンや就職に重きを置いて話し合いをしているかと思えば、一方で“今の選択を将来正しかったと思える自信をどの様に支えるか”といった留学における課題を話し合っているグループもあり、グループによって考え方の特色が大きく異なっていたのが非常に印象的でした。

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(写真:グループ・ディスカッションの様子)

ディスカッションの最後では、学生の将来目標を達成するためのアプローチとして、各グループが選択した問題・課題を、留学中にできること&留学後にできることの二点の観点から話し合ってもらい、問題解決のためのアイデアを出して頂きました。

その後イベントの締めくくりとして、ディスカッションの中で話し合って出してもらったアイデアは、プレゼンテーションという形で各グループごとに発表して頂きました。発表の中では、「アメリカ留学中だからこそ出来ることは何か?」と言う問いに対して、“アメリカでしか会えない人に出会う努力をする”といった結論や、「留学後に出来ることは何か?」と言う問いに対しては、”アメリカで学んだグローバルな視点で常に物事を考えるようにし、海外の目線から見た日本の存在を意識として持ち続けることが大切”などの各グループごとに異なる答えを披露して頂きました。

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各プレゼンごとに、メンターの方々から各グループに向けてフィードバックをして頂き、本イベントを終了致しました。これまでSIJP Student Divisionでは、パネルディスカッション形式のイベントを何度か開催してきましたが、今回のイベントでは初めてグループワークの要素をイベントに取り込みました。参加してくださった学生の皆さんからはイベント後、同じ留学生という立場で様々な人と意見交換出来たことが刺激になったとの声を頂くことが出来ました。今回のイベントが多くの参加者にとって留学を見つめ直す良い機会になることが出来たのであれば、企画を担当した身として非常に喜ばしく思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

執筆:大崎雄平
写真撮影:カスター麻理&有賀こうすけ&高木しお
企画:藤井りな&畑中ひらり&大崎雄平

コンピュータを楽しく学ぼう (第1回 Binary Number(二進法)について楽しく学ぼう!)レポート 

3月27日(日)、小学生を対象に開催した、基礎コンピュータークラス。

イースターにも関わらず、約20名のお子様に参加いただきました!

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こちらの教材を元に、ケンジ先生(SIJP会長)が、日本語で作成↓

[slideshare id=60104121&doc=1-160328064050&h=200]

クラス中は、他のSIJPスタッフと共に、デモンストレーションするシーンも。

[facebook url=”https://www.facebook.com/SeattleItJapaneseProfessionals/videos/990825730952736/” /]
そして、グループワークでは、受講生のご両親が各テーブルに、ボランティアとして加わって頂きました。(ありがとうございました!)
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コンピューターのクラス、と言えども、手作りの小道具もあり、分かりやすく解説。

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SIJPでは、今後も、子供向けのコンピュータークラスを開催いたします。

すぐに定員に達することが予想されますので、ご希望の方は、メーリングリストに登録して下さいね。

イベント日が決まり次第、ご連絡差し上げます。

執筆:カスター麻理(SIJP PR)

シアトルの日本人女子留学生へ IT×女子 ~ITを通して広げるキャリア~ レポート

2016年2月27日、SIJP Student Division主催、SEA協力のもと、キャリアイベント“シアトルの日本人女子留学生へ IT×女子 ~ITを通して広げるキャリア~”を開催いたしました。今回のイベントは“IT×女子”をテーマに、男性が多いIT業界で女性がどのようなキャリアを築き活躍しているのかお話を伺うことでもっと多くの女性にIT業界を知ってもらおうという趣旨のもと行われました。当日はココ・井上さん(Amazonデザインスタジオ勤務)、野添紗椰さん(日本マイクロソフト勤務)、矢野祥子さん(マイクロソフト本社勤務)をスピーカーとしてお招きし、IT業界の雰囲気や自身のキャリア、仕事に対する思いなどをパネルディスカッション形式でお話していただきました。

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ゲストスピーカー紹介の後、IT業界とはどのような感じなのか、どんな仕事をしているのだろうかといった“IT業界とは”をテーマにパネルをスタートしました。この業界に入ったきっかけやアプローチ方法、働く前の印象と実際に働いてみて感じた事や行っている業務などを聞きながらIT業界についての理解を深めていきました。ITというとコンピュータや数字を扱うのが得意でないといけないというイメージを持っている人が多いと思いますが、皆さんにIT業界で実際に働いてみて感じた印象をお聞きしたところ「クールな印象を抱かれがちだがどちらかというとあたたかくて人間味がある」「ITだからと言ってエンジニアばかりではない」というように、IT業界だからといって理系の人ばかりが活躍するのではないという答えが返ってきました。コンピューターや数学が苦手だからという理由でIT業界を嫌煙してしまっている女性にとって心強いお話でした。

IT業界という大きなテーマについて話した後は、今回のイベントの特徴である“女性“をテーマに皆さんの考えや体験を話していただきました。男性が多いIT業界のなかで女性というマイノリティーな立場であることをどう考えているのかという質問に対し、三人ともが女性であるということをポジティブにとらえていると回答しました。IT業界において女性がマイノリティーという事実は変わらないけれど、それならそのマイノリティーをポジティブに利用してみようという気持ちで働いており、そのような前向きな姿勢でいることが大切であると教えていただきました。

他にもどのようなときに仕事のやりがいを感じるか伺いました。「感謝の言葉をもらったとき」「自分のやっていることは大きいんだと感じたとき」「様々な形でお客さんとかかわって会社のファンを増やすこと」皆さんがそれぞれ自分の仕事に対してやりがいを持たれていることが伝わりました。

最後に参加者の皆さんに一言ずつメッセージをお願いしたところ、「若いうちは失敗やリスクを恐れない」「周りに頼りつつポジティブに働いてもらいたい」「体を鍛えましょう」など参加者を勇気づけるようなアドバイスを頂きました。

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パネル後に行った交流会ではゲストスピーカーの方から自分のキャリアについてアドバイスをもらったり、ほかの参加者と話したりと楽しい時間を過ごしていただきました。交流会中に行ったインタビューではIT業界のことを知って興味がわいた、日本の会社とアメリカの会社、両方からの話が聞けて参考になったなど参加してよかったという感想をたくさんいただけました。

もっと多くの女子学生にITへの関心を持ってもらいたいという思いで始まった今回の企画ですが、仕事にやりがいをもって楽しく働いている女性のお話を聞くことはIT業界に興味を持ったり、自身のキャリアについて考えたりする貴重なきっかけになったと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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執筆:髙木しお (SIJP Student Division)
写真撮影: 柴田れいな (SEA)
企画:藤井りな&畑中ひらり&高木しお

2月6日開催 中島聡さん講演会 ”Freedom In Mind ~日本独自の価値観に捕らわれないためには~” レポート

2016年2月6日、SIJP Student Division主催 “Freedom In Mind~日本独自の価値観に捕らわれないためには~” がベルビュー・チルドレンズ・アカデミーにて開催されました。今回の講演会のゲストスピーカーには、日米にまたがって幅広い活躍をされ、当時まだそれほど大きな会社ではなかったMicrosoftにてInternet ExplorerやWindowsの方向性を決められ、現在はご自身で立ち上げた会社を運営する天才プログラマーと呼び声が高い中島聡さんをお招きし、SIJPスタッフのアンジーともさんがMCとして進行する形で、この度の質疑応答形式の講演会は行われました。

当日は学生だけではなく多くの社会人を含む、参加者の皆様にお越し頂きました。また、YouTube Liveにてシアトル以外の地域にお住いの方など、講演会に来れない方向けにライブ配信を行い、そちらでも多くの方に視聴してもらうことが出来ました。

DSC01646(写真:冒頭の挨拶を行う講演会の企画者 参川さんと熱海さん)

講演会は、中島聡さんの経歴紹介から始まり、その中でイベント前々日付けでご自身が設立された会社UIEvolutionのCEOに戻ることになられたというご報告と共に、会社が持つビジョンの大切さを説いて頂きました。

ビジョンに関するお話の後は、中島さんご自身が常日頃から疑問を持たれている、日本の学生が持つ大企業偏重主義の価値観についてのお話しを伺いました。中島さんの語る大企業偏重主義とは、高度経済成長期からバブル時代へ移行する流れの中でがっしりと作り上げられた価値観であり、いわゆる一流大学に行くための詰め込み教育を受け、合格すれば遊びほうけの3年間を過ごした後、一部上場企業の内定を取り、その会社にて一生を勤め上げることを人生の成功と定義した考えのことです。

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中島さんは、この価値観が日本で蔓延しているがために、教育ママと呼ばれる親たちが子供を一流大学に入れるために幼少期から塾に通わせ、人がのびのびと遊び、そして色んなものに触れることで沢山のことを学べる大切な時期を犠牲にしていると語られていました。

しかしながら中島さん曰く、一部上場企業だとはいえ、今後どうなるかわからないのが日本の現状であり、現在の終身雇用制度では日本の安定雇用をこれ以上維持することはできない。安定を求めて一部上場企業を選ぶというのは、今では間違った古い考えであり、それであれば自分の好きなことを仕事として納得行くまでやる方が、人生は面白くて豊かになるのではないかとのことでした。

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(写真:真剣にお話を聞く参加者の方々)

周りの子供たちが塾に通う中で、家で科学研究キットを使い試行錯誤しながら実験をされていた若かれし頃の中島さんご自身のお話や、高校生時代にプログラムコードで雑誌デビューした経緯、その後アスキーに入りご自身の好きなことのみに没頭していたお話、そして終身雇用制度が完全に保障されていた時代にも関わらず、一部上場企業を辞めて外資系のMicrosoftに移ったお話を交え、中島さんだからこそ話せる説得力ある考えをその後は語って頂きました。

中でも、17歳の時のコンピュータという夢中になれるものとの出会いが、彼の人生を大きく変えたと中島さんは仰っていました。初めてボードに触れたとき、中島さんは「プログラムを書くために俺は生まれてきたんだ」と悟ったそうです。日本の多くの大学生が自身のやりたいことが見つからないまま内定をとらなければいけないという問題提起に対し、中島さんは色々な経験を若いうちにして、これだったら夢中になれるというものを早く見つけることが重要とお話されました。自身がやりたいことと仕事の内容が一致すると人間は幸せになれるという信条のもと、中島さんは自身のやりたいことと会社のやりたいことが上手く組み合わさるように努力をされているとのことです。また、それぞれの人が自身の好きな仕事をしていないがために、現在の日本では社畜問題などが起きているのではないかとも指摘されました。

DSC01659(写真:参加者との質疑応答の一コマ)

次にアメリカと日本でのキャリアに関する相違点についてお話しして頂きました。アメリカは古い価値観に囚われている日本に比べ人生の軌道修正がしやすく、キャリアを変えることに対してオープンマインドであるということ、その一例として45歳でキャリアを変えたり大学に行くことはアメリカではごく普通のことであると語られました。

世の中どうなるか分からないのだから、打算やあまり先のことを考えずに、これが自分の居場所だと思ったらそっちに行くべきであると、その後中島さんはお話をされました。また、アメリカでは会社と個人の関係が比較的対等な立場となり、部下と上司でもお互いがリスペクトし合うことが成功するうえで欠かせないことだそうです。

良い仕事をすることがお互いの信頼関係を作ることになるとも語られ、特にIT業界では、ネットを通じて会社をまたいだ人脈作りを行ったり、プログラムを無償提供するオープンソースが個人を宣伝する場として機能しているがため、その場で知った顔も知らない人を自分の会社に誘ったりするような動きが活発に起きているそうです。また、日本で一般的な昇進に伴う技術者から経営側の立場への異動などがアメリカの会社では存在せず、アメリカではプログラマーはプログラマーの技術レベルごとに給与が決められ、人によってはマネージャーよりも稼ぐことも可能といった、各個人の役職ごとの力を評価するこのシステムをアメリカの柔軟性と評価されていました。

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最後に、中島さんが一緒に働きたいと思う人について、頭の回転が速く、賢くてビジョンを話した時に目を輝かせて前のめりになってくれる人を挙げられていました。中島さんは常日頃からこういう世界が来るといいな、これがあったら便利だな、これをこうしたらビジネスになるな、と想像することが習慣となっており、それが自身が設立した会社のビジョンに繋がっていると語られていました。正解がないこの世の中において、柔軟な考え方をすることが大事であるという信条が、このような習慣に結びついているとのことです。

締めの言葉として、中島聡さんから学生の皆さんに向けて「妥協せずに自分が頑張れる仕事を見つけてほしい」とのメッセージを頂きました。今回の講演会では、参加者の方と中島さんの活発な質疑応答が行われました。質疑応答を通し、中島聡さんに普段なかなか聞けない質問を直接投げかけることが出来たことで、参加してくださった方にとって今回の講演会は大変貴重な時間になったことと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

執筆:熱海将馬
写真撮影:藤井りな
企画:参川翔&熱海将馬

SIJP Student Divisionでは、これからも学生のキャリア構築に貢献していくためのイベントを開催していきます。2月27日(土)には女性留学生を対象に「IT × 女子 ~ITを通して広げるキャリア~」を開きます。興味のある方は是非ご参加くだ さい。

ご意見ご質問などは下記のメールアドレスまでご連絡ください。
Contact

当日中継された動画はこちらになります。

11月14日開催パネルディスカッション ”Ways to Make a Decision” レポート

2015年11月14日、SIJP Student Division主催 ”Ways to Make a Decision” がワシントン大学にて開催されました。意思決定というテーマのもと、三名のゲストスピーカーの皆さまにこれまでの経歴の中でどのように意思決定を下してきたのかをパネルディスカッション形式でお話ししていただきました。

SIJPパネルディスカッション宣伝ゲストスピーカーのプロフィールは下記のものとなります。(詳細はこちらをご覧ください)

①尾中泰:DEO兼ビジネスプロデューサー
②鷹松弘章:マイクロソフト プリンシパル・ソフトウェア・エンジニア
③大野拓未:シアトルの最大手情報サイトJungleCity代表取締役

今回モデレーターとしてアメリカビジネス動画インストラクターとして活躍されるカスター麻理さんと、SIJP Student Divisionの代表である吉田拓穂さんに担当していただきました。また、当日は遠方の方もインターネットを通して参加していただけるようにと、Periscopeというアプリから動画配信を行いました。

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Periscope配信の様子

当日は大雨にもかかわらず、40名以上の参加者にお越しいただきました。パネルディスカッションはスピーカーの皆様の経歴紹介から始まりました。ジャングルシティの大野さんは留学生の方々と似た経験を持っておられ、シアトルには学生時代にとりあえず行動してみようという姿勢でやってきて来られたそうです。驚くことにお三方とも学生時代に勉強していたことと今やっていることが違うそうで、そういった経験から学部にとらわれず、とにかく好きなことをやりきることが必要だとお話しされていました。

その後のパネルディスカッションでは、参加された学生への質問に答える形で、就職する学生に向けたアドバイスをしていただきました。その中で尾中さんは、アメリカでは自分から発信する力と提案する力が不可欠であり、反対に日本では隠れた場所での協力関係の構築といったアメリカとは違った力が必要になってくると語られました。自分は何が向いていて、どのような業種が向いているのか。自身がアメリカと日本のどちらの環境が向いているのかや自身の職業の適正を知るために、性格診断で自分の性格を知ることや、インターンなどの経験を積むこと、そして業種の方に話を聞くことが大切であるとのアドバイスをいただきました。

次に将来何をしたいか分からないという悩みを抱えた学生にアドバイスをしていただきました。鷹松さんはそういった悩みを抱えた学生に対し、小さいころに夢中になっていたものは何か考えてみるとよいと提案されました。その中で、自分が好きなことは不変ではなく、変化していくもの。好きなことが変わってもいいので、とりあえずやってみるという姿勢や、好きなことを好きなだけやることが大事だという考えを語られました。また、鷹松さんはやらずに後悔よりやって後悔という信条を持ってらっしゃるそうです。

最後に、自身の道を切り拓くためのアドバイスとして、尾中さんは、常に頭の中にアンテナを張り、疑問を持ちながら考動(考えて動く)することが大切であると語られ、大野さんは他人にとらわれずに自分のこだわりを保ち続け、こだわりを追求した結果が自身の成功の秘訣だとお話しされました。

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イベント終了後、多くの参加者がゲストスピーカーのもとに駆けつけ列を作り、個人的な質問を聞いたり感謝の言葉を述べていました。今回のパネルディスカッションを通し、様々な考えを共有し話し合えたことで、参加者のみならずゲストスピーカーの方々にとっても有意義な時間となったことと思います。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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執筆:畑中ひらり (SIJP Student Division: Career Development Department所属)
写真撮影:カスター麻理&上岡けいろう
企画:吉田拓穂

SIJP Student Divisionでは、これからも学生のキャリア構築に貢献していくためのイベントを開催していきます。2月6日には中島聡氏による講演会を、2月27日(土)には女性のキャリアに関するワークショップを女子学生に向けて開きます。ワークショップの詳細は近日公開予定ですが、興味のある方は是非ご参加ください。

ご意見ご質問などは下記のメールアドレスまでご連絡ください。
Contact

当日中継された動画はこちらになります。

動画コンテストの結果発表

このたびSIJPではBellevue Children’s Academy の協力のもとに2016年度BCA入学説明会をテーマにした動画コンテストを実施しました。今回は結果を発表したいと思います。

1位(トレスのサンドイッチの商品券50ドルとGoogle/MS Goods):畑中ひらりさん

コメント:宣伝がよく入り 声も明るい

2位(トレスのサンドイッチの商品券20ドルとGoogle/MS Goods):Scott Tsumuraさん

コメント:アイデアがおもしろい

3位(トレスのサンドイッチの商品券10ドルとGoogle/MS Goods):Naomi Shellerさん

コメント:写真がきれい

みなさんどうもありがとうございました

SIJP主催 第二回茶ッカソンのレポートを公開!

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お茶 ✕ ハッカソン=茶ッカソン!!

スポンサーである伊藤園(株)の協力のもとに、日本茶を嗜みながら様々な人とコミュニケーションを図り、議論を深めてイノベーションを生み出す場、それが茶ッカソンです。

※ハッカソンとは「ハック」と「マラソン」を組み合わせた造語で、これまでシリコンバレーや東京などで様々なバッググランドの人々が集まり、画期的なアイデアやイノベーションを生み出してきました。

今回シアトルで開催された茶ッカソンは主に日本人留学生を対象にし、「シアトルでの留学体験をより充実したものにするためにはどうすればいいか」をテーマに、留学生達に熱い議論とプレゼンテーションを行っていただきました。
そして学生達のプレゼンテーションを審査したのが、以下4名の審査員の方々です。

①スコット津村氏:日本国内外問わず有名なゲーム“スぺランカー”の生みの親

②鷹松弘章氏:アメリカで数百人ものエンジニアを採用・面接を行ってきた米マイクロソフト“面接採用のプロ”

③河原あず氏:ニフティ社員としてシリコンバレーで活躍中 (※シリコンバレーから中継で参加)

④Steve Sakanashi氏:Sekai Creatorのファウンダー・代表。10年以上にわたって日米のビジネスパーソンとして企業にコンサルティングを行ってきた (※東京から中継で参加)

 

12:30-12:50 <開場・ネットワーキング・茶ッカソン・テーマ説明>
参加者が続々と会場入り。皆さん少し緊張した面持ちです。

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やや予定時間を過ぎて茶ッカソンがスタート。SIJPスタッフによる茶ッカソンの説明とスポンサーの紹介が行われました。

12:50-14:20 <アイデアソン>
チームごとに分かれ、ディスカッションやプレゼンの練習を行っています。どのチームも真剣そのものです。

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14:30-15:45 <プレゼンテーション>
ディスカッションの時間があっという間に終わり会場に緊張感が漂う中、各チームのプレゼンテーションが始まりました。

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15:45-16:15 <審査>
全9チームがプレゼンを終え、審査タイムに入りました。「独創性」、「実現可能性」、「拡大性」、「プレゼンテーション」、「IT活用の有無」を基準に厳正な審査が行われました。

審査をしている様子。どのチームのアイデアも良かったため、審査員の方々も慎重に議論を重ねていました。

003 ※写真提供:SoySource

学生達はしばし参加者同士でご歓談。みなさん「お〜いお茶」を片手にリラックスした表情です。

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16:15-16:30 <審査発表>
いよいよ審査発表です。どのチームも完成度の高い内容であったため、審査員にとって順位を決めるのは大変な作業だったようです。

まず3位と発表されたチームは「Coupin Touch」でした。留学生活の中では数多くの人との出会いがあるにも関わらず、仲良くなるキッカケがないため関係が続かない人が多いという問題を解決するために「Coupin Touch」が発案したのが、ご飯を食べて交友を深める新サービス”Coupin Touch”です。CouponとKeep in touchを掛けあわせたこのサービスでは、アプリ上でグループを作り、レストランを選び、そして人を集めることで人数に合わせた割引をレストランで得る事ができます。審査員からは留学生が抱えている問題に対して一つの良案を提案できたこと、飲食店側のメリットとして集客効果などを提示できたことなどが評価され三位となりました。

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Coupin Touchのスライドはこちら

続いて2位となったチームは「ささみ軍団」。「ささみ軍団」は「留学に関する情報を持っている人と繋がることができない」「実際に留学をした人の経験談を聞くことができない」という問題点から今回のアイデア作りをスタートさせました。ささみ軍団が提案したのは情報を共有できる掲示板及びWebサイトです。ターゲットを女性に絞り、実際に現地に留学をしたことのある人の声を元に地図上に女性が必要な情報(ヘアサロンの位置など)を詳細に表示し、多くの人と情報を共有できるというサービスです。審査員からは対象を女性に絞ったことでより需要の高いサービスを発案できたこと、また実現可能性の高さが評価されました。

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ささみ軍団のスライドはこちら

そして栄えある優勝チームが「Next Innovation」でした。「Next Innovation」はシアトルでは多くの魅力的な行事があるので、留学生が安心してイベントから家に帰ることが出来るサービスを提供する”Frog”という携帯アプリを発表しました。「家にかえる」と「暮らしをかえる」の二つの意味を込められたこのアプリでは、行政機関が提供している犯罪発生マップやハザードマップなどの情報を分かりやすく表示及びプッシュ通知し、可能な限り安全に帰れる道順を提供します。審査員からは需要と実現可能性の高さ及び、扱いづらい既存のデータを利用しやすくするアイデアが評価され一位となりました。

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Next Innovationのスライドはこちら

入賞チームにはGoogle、Amazon、Microsoftの中から一社の企業見学および、YouTubeのTシャツ、マイクロソフト・グッズと伊藤園から「おーいお茶」1ダースが贈られました。

最後に各審査員から総評が述べられました。「アメリカでの留学体験をより良いものにしたい」という学生の強い意志が完成度の高いプレゼンから感じられたらしく、どの審査員も大変感心されていました。

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学生参加者が中心となって行われた第二回茶ッカソンも無事終了。多くの学生が真剣に取組み、すばらしいサービスを発案しました。短い時間でもチームになって考えれば面白いアイデアが生まれるものだと、改めて実感させてもらえたイベントでした。今回発表した内容を構想だけに留まらず、実際に実現しようとするチームも現れているようなので主催側としては嬉しい限りです。

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茶ッカソン当日の様子は下記の動画をご覧ください。

今後もSIJPのYouTubeチャンネルではSIJPのイベント動画をアップロードしていく予定なので、よろしければ登録をお願いします。

以上、SIJP主催 第二回茶ッカソンのレポートでした!

SIJP YouTube Channel に佐川明美さんの講演会がアップされました

先日ご好評いただいた佐川明美さんの講演会「日本のOLから、米マイクロソフトへ転職し、起業。今だから貴方に伝えたい、3つのこと。」 の様子が SIJP YouTube Channel の SIJP Lecture シリーズ第2弾としてアップされました。先日忙しくて参加できなかった方も、もう一度あの言葉・エピソードを聴きたいという方もどうぞお楽しみください。

鷹松弘章氏による採用側から見た転職・就職講座レポート

今回はマイクロソフトOperating System 部門のプリンシパルリードを務める鷹松弘章氏の講演会に行って来ました。今回も会場を提供してくださったBellevue Children’s Academy様、ならびにおいしいお茶をたくさん寄付していただいたスポンサーの伊藤園様、ありがとうございました。個人的には、ほのかなジャスミンの香りが漂うジャスミングリーンティーが絶品でお気に入りです。

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さてこの講演会は採用側から見た転職・就職講座ということで、実際に今までに何百人とエンジニアを採用し、採用プロセスの構築や面接官養成と教育を六年間行った実績を持つ面接採用のプロである鷹松氏が、求職者にとっては喉から手が出るような貴重なアドバイスをシェアしてくださいました。

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就職・転職前準備

転職の場合、まずは自分のキャリアの現状の見直しから始め(キャリア列車と呼ぶそうです)、いまのキャリア列車のスピードがどの程度なのかを理解することが重要だそうです。水が高いところから低いところに流れるように、人や物や流行やお金は五年くらいのスパンで変わるので、その流れを見極めて転職のタイミングを決断します。今までは転職というと「次は自分が何をしたいか、何を目標に進んでいくか」という自己的なことが中心だったのが、周りの流れも決断の要素として考慮すべきというのは勉強になりました。

仕事に応募する際には、公式サイトからの応募、コネからの応募、そしてリクルーターを通しての応募とさまざまな方法がありますが、やはり一番いいのはコネからの応募です。理由は採用側もまったく知らない人を採用するよりは、社員の誰かがすでに応募者を知っていて推薦してくれるほうが採用側としても安心してその応募者を採用できるからです。

そしていつも講演会のたびに言われているのが、日本人独特の謙虚さ。この謙虚さはアメリカでの就職ではむしろ邪魔になるので、日本人はもっと自分を売り込んで行きましょう!

レジメ

レジメで一番大切なのは、相手にどう読み取られるか意識して書くことだそうです。鷹松氏は、年平均採用レジメ閲覧数が四千から六千通にわたり、年平均面接回数は二百回から三百回、それ上さらに自分の仕事をこなしているそうです。この限られた時間の中で一通のレジメに目を通す時間はほんの少しで大体見ているところも同じなので、レジメにはシンプルかつ採用側が欲しがっているようなキーワードをちりばめると効果的です。お金はかかりますが、レジメを書くプロのレジメ屋を雇うのも一考です。

リクルーター

リクルーターとの関係も侮ってはいけません。リクルーターと丁寧にコミュニケーションをとることで、良い印象を与えて採用を有利な方向へ持っていったり、さらに本ポジションがダメでも他のポジションを紹介してくれる可能性があります。リクルーターも人の子、印象の良い人には親切にしたくなるのが人情です。

本面接

本面接をお見合いをなぞらえる鷹松氏。考えてみれば面接とお見合いは共通点がたくさんあります。お見合い(面接)では釣書(レジメ)を見て相手と結婚(採用)したいか・・・。実際に自分の素性(人間性・職歴)を知っている仲人や結婚相談所の人(リクルーターや採用会社の社員)がいればなお有利です。

お見合い中にお見合い相手がさまざまな質問の中で観察しているのが、「この人とこれから一生やっていけるかしら?」(学べる力があるか、一緒に考えて問題に取り組める人なのか)ということ。結婚と違って就職は一生のコミットメントはありませんが、毎日の大半を一緒に過ごす相手です。なのでお互いにそりが合うか、一緒に問題解決できる相手かどうか見極めることが重要になってきます。

そこで今回の講演会の肝となる、面接を完璧にするための流れをサラッとおさらいしましょう。

  1. 面接でテクニカルな問題を聞かれた場合、まず問題をよく聞き、問題の前提部分や相手の期待値などをクリアにするためにどんどん質問すること。ここで質問しなければ即不採用です。
  2. 次にボードで解決法を書く合間にも、自分が何を考えているのか説明します。書き終わったら自分の意図をまとめて話し、相手からの質問を受けます。
  3. 最後にもし間違えたところや知らなかったところがあれば素直に認め、相手からのフィードバックを聞きます。

このような質問をすることで、相手は応募者のいろいろな能力を測っているのです。

こうして上のように大まかに面接の流れを文章にすると簡単そうですが、実際には緊張している面接ではなかなか自分が思い描くようにうまく流れに沿って行くのは難しいかもしれません。なので鷹松氏が推奨するように、面接は場数を踏んだほうが圧倒的に有利になります。

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ランチインタビューの罠

丸一日に渡る面接の中休みとして面接官と一緒にランチをすることがありますが、ここでも決して気を抜いてはいけません!この時点では最初に面接した人からの情報がすでに三番目や四番目の面接官の下に落ちてきていて、一人目の面接官が教えてくれたことを聞いてくる可能性があります。このように応募者は学んだことを学習できているかどうかの再チェックが入るそうです。

面接後

もし期待どおりの返事が来なくても、次・次・次に進みましょう。結婚相手(就職先の会社)は一人(一社)しか見つける必要ないので、自分にピッタリの相手を見つけましょう!

採用側からの就職・転職講座ということで、会場からもさまざまな質問が飛び交い、鷹松氏だけでなく他社でも面接採用経験のある参加者からのアドバイスもあり、とても内容の濃い興味深い講座になりました。

さて次回は3月27日開催の我孫子泰祐さん講演会「ネイティブコードを語る。」です。お時間のある方は是非ご参加ください~!